2025年年末調整 「給与所得者の基礎控除・配偶者控除等・特定親族特別控除・所得金額調整控除申告書」の書き方
こんにちは。
千葉県鎌ケ谷市のウィルレグルス税理士法人です。
今回は年末調整の申告書の一つである、「給与所得者の基礎控除・配偶者控除等・特定親族特別控除・所得金額調整控除申告書」の書き方についてご案内します。
正式名称が非常に長い書類ですが、
①基礎控除
②配偶者控除等
③特定親族特別控除
④所得金額調整控除
の、4つの異なる控除を、1枚の用紙でまとめて申告するための書類です。
本年(2025年)に、この書類の様式が大きく変更されました。
これまでの「給与所得者の基礎控除申告書 兼 配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書」に、新たに「給与所得者の特定親族特別控除申告書」が統合され、1枚で4つの申告ができる様式になっています。
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1.「基礎控除申告書」の書き方
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① 給与の年間収入見込みを書きます
② 収入金額から「所得」金額を計算します
③ 副業などがある場合はその所得の金額(見込み)を書きます
④ ②と③を合計します
⑤ ④の金額を当てはめ、チェックボックスにチェックをし、控除額を決定します
⑥ A、B、Cで該当するものがあれば書きます(配偶者控除で使用)
⑦ ⑤で求めた基礎控除の額(95万円、88万円、68万円、63万円、58万円、48万円、32万円、16万円)を記入します
給与所得の計算の仕方は以下の表になります。
正確な計算については国税庁のHP「合計所得金額の計算について(令和7年分)」での確認をお願いいたします。
2.「配偶者控除等申告書」の書き方
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① 配偶者の名前と年月日を記入
② 基礎控除申告書と同様に、配偶者の収入金額と所得金額を記入します
③ 配偶者の合計所得金額(画像②部分の太枠内の金額)、年齢で該当する個所にチェックをつけ、区分Ⅱ欄に①~④を記入します
④ 基礎控除申告書の区分ⅠでつけたA、B、Cと③区分Ⅱで付けたチェック番号で該当する金額を見つけます
⑤ ④で見つけた金額を該当する欄に記入します
3.「給与所得者の特定親族特別控除申告書」の書き方
① 特定親族の氏名、続柄、生年月日などを記入します
② 基礎控除申告書と同様に、特定親族の本年中の合計所得金額の見積額を記入します
③ 所得金額の見積額を控除額の計算欄にあてはめ、控除額を記入します
特定親族に該当するかどうかは、こちらのブログもご参照ください。
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4.「所得金額調整控除申告書」の書き方
対象の要件に該当となる場合のみ、記入が必要となります。
【対象となる方】
給与収⼊が850万円を超え
「かつ」
次のいずれかに該当する⼈
● 本⼈が特別障害者である
● 同⼀⽣計配偶者または扶養親族が特別障害者である
● 23歳未満の扶養親族がいる
対象となった人は、申告書の必要事項を記入します。
参考:国税庁HP「令和7年分 年末調整のしかた」